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リハビリ用ロボットを用いた歩行アシスト機器のご紹介
ケアユー2015.07.30
先日ホンダ福岡ビルにて、本田技研工業株式会社(HONDA)が開発した歩行訓練機器の「Honda歩行アシスト」の説明会に参加させて頂きました。
この「Honda歩行アシスト」についてですが、HONDAが開発した2足歩行ロボットのASIMOの研究過程において、派生した技術を活用して誕生したそうです。ロボットの2足歩行技術はとても難しい技術だそうですが、ロボット技術を他の分野にも活用できる点は素晴らしいですね。
まず大きな特徴の一つとしては、非常に軽量だという点です。これまでも歩行援助用ロボットは各社が開発を行ってきましたが、モーターやバッテリー非常に重たくなるという問題がありました。
しかし、今回の「Honda歩行アシスト」は、なんと重量が2.8kgという大幅な軽量化を実現しています。
実際に装着してみた感想としては、歩行時に重さを感じることは殆どありませんでした。これなら実際の訓練においても、負担なく使用することができそうですね。
1999年より研究・開発を行ってきたそうですが、開発当初は32kgもあったそうです(^_^;)
それから15年をかけ、ここまでの軽量化を実現するのは本当に大変だったと思います(*_*;
「Honda歩行アシスト」は、京都大学大学院医学研究科 博士である大畑光司氏の協力を得て開発を進められたそうです。ASIMOでも採用していた「倒立振子モデル」という2足歩行理論に則った歩行援助機能が搭載されています。実際に使用した感覚としては無理に動作を強制されるという訳ではなく、「脚を振り出す際、僅かにアシストしてくれている」といった感じでしょうか。しかし、機器を外した後に歩行を実施すると、その効果が実感できます。(歩くと脚が重たく感じます)
実際にこの機器を使用した方で、歩行が大きく改善した方の紹介もありました。
こちらの機器については、着脱も短時間で簡単に行えるようになっています。バッテリーの充電時間など、検討すべき点はありますが、このようなリハビリテーション機器の発展は利用者の皆様にとって有益な点も数多くありますので、今後もロボットリハビリ分野には注目し勉強していきたいと思います!!